アメリカの教育費について2

授業料以外の費用として、住居・食事・学用品なども忘れてはいけません。

こちらも見積もりは各大学が発表しています。

寮は1年生の時には半強制で入れられるところが多いようです。2年生以降に寮を出る人もいるようです。寮を出れば生活費はさらに高くなります。これらの費用は、大学や地域にもよりますが平均すると年間で$15,000程かかります。

また、アメリカの場合は「授業料のインフレ」も深刻です。

全米の州の財政状況は悪化しており、州立大学への財政援助が大幅に削減される傾向にあります。

UCバークレーを例にとると、20年前の年間授業料は$4,354(州内)/$12,053(州外)と約3分の1であり、10年前は$7,434(州内)/$ 25,254(州外)と約半分でした。

ここから10年、15年と同じ学費のままということは考えづらいかと思います。

日米どちらの大学に進学するにしろ、大きな出費に慌てないためには事前の準備が肝心です。学費の準備には銀行預金の他にも529プランや、民間の保険会社の学資プランなど様々な選択肢があります。

大学進学というのは、お子様が18歳前後のある程度決まったタイミングでやってきます。どのような手段で貯めるにしろ、使うタイミングが決まっている以上最も効率的に、月々の負担を軽く貯める方法は「とにかく早くはじめること」です。

できるだけ早い時期に目標を定めて、貯める手段を比較し、ご自身のお考えに合うものをお選びください。

関連記事

最近の投稿

アメリカの個人年金保険(Annuity)について

2022年3月18日 北カリフォルニアローカル紙(Jweekly)掲載記事 今回は、アメリカのアニュイティーについてお話していきたいと思います。 アニュイティ-とは、一般的に個人年金保険と言われています。アニュイティーを […]

節税に使えるリタイアメントアカウント(IRA)

2022年2月18日 北カリフォルニアローカル紙(Jweekly)掲載記事 近年、日本でもIdecoやNISAのような節税のできるアカウントに注目が集まっています。 アメリカにも様々なリタイアメントアカウントがありますが […]

アメリカの介護保険について

2022年1月21日 北カリフォルニアローカル紙(Jweekly)掲載記事 ワシントン州では今年から公的な介護保険制度が始まることで話題になりましたが、アメリカで老後生活を迎える上で、介護保険(Long term car […]