アメリカの個人年金保険(Annuity)について2

前回に続き、アニュイティーについて、詳しくご紹介します。

 

【アニュイティーの受け取りのタイプ】

一定期間受け取り: 5年、10年、20年などの一定期間、受け取りをします。その一定期間内に本人が死亡した場合は、残りの期間はBeneficiaryが受け取りをします。

生涯受け取り: 本人の生存している限り、受け取りが続きます。夫婦型もあり、どちらか一方が生存している限り支払いが続きます。

一定期間の保証付 生涯受け取り: “Life with a 10 year period certain”などのように、一定期間の受け取り保証がついた生涯受け取り型。一定期間内(この場合は指定の10年間)に本人が死亡した場合は、Beneficiaryが残りの期間支払いを受けます。本人が10年を超えて生存すれば、生存している間は支払いが続きます。

【税金上の取り扱いとペナルティー】

アニュイティに入れる資金は課税後所得であり、税金控除はありません。

しかし、運用利回りは税遅延が適用され、受け取りをするときまで課税が遅らされます。あくまでも、これはリタイアメント資金のための税優遇であるため、401kやIRAなどと同じく59歳半前に引き出しをすると、利回り部分はインカムタックスの課税対象となり、また10%のペナルティも発生します。

また、お金を預けられてから早期にご解約される場合は、サレンダー・チャージがかかる可能性があります。

自分の老後を長い間、守ってくれる個人年金ですので、様々なタイプを比較して、ご自身のプランにあったものをお選びください。

日本と比較して、アメリカは個人年金保険は種類も豊富で、魅力的なものがたくさんあります。

せっかくアメリカに住んでいらっしゃるのであれば、加入のチャンスがあるうちに、ぜひ一度は話を聞いてみてはいかがでしょうか?

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