
銀行にお金を預けていても、全然利息がつかない。かといって絶対に損はしたくないからそのままにしている。リスクが有るものなんてお断り!とお考えの方も多いのではないでしょうか。
しかし、ただでさえ物価上昇の激しいベイエリアですから「金利がつかない」ということは、お金の価値がどんどん下がっていくことにもなってしまうのです。
「リスク」 という言葉を日本語に変換するとしたら、ほとんどの方が「危険性」と訳すのではないでしょうか。ただし、金融の世界で言う「リスク」とは「ブレ幅」のこと。減ることだけをリスクと捉えがちですが、実は増えることリターンも含めて「リスク」なのです。
今回は、このリスクと上手に付き合うコツお伝えします。
貯まったお金、もしくはこれから貯めていくお金を、少しでも効率よく増やしたいと思った時にできる限り「金利」が高いものを選ぶことと「複利」の力を知ることがとても大切です。
銀行金利の比較(2017年2月)
銀行預金から一歩踏み出した金利の商品として、日本にもアメリカにも「積立型の終身保険」や「個人年金保険」があります。
保険予定利率の比較
(保険会社により予定利率は異なります。)
個人年金保険(Annuity)は、上記に比べ、もう少し金利は下がる代わりに「元本+利息」は保証しつつ、積み立てていくお金が増えていきます。いづれも、自分の許容できる範囲で、一歩踏み出す選択肢の一つになると思います。
金利以外にもう一つ大切なのが「複利の力」です。
金利の付き方には大きく分けて「単利」と「複利」の2種類があります。「単利」は最初に預けた元本にのみ金利がつくものです。
それに対して「複利」は最初に「預けた元本+利息」に金利がついていきます。毎年毎年、金利のつく元本が大きくなっていきます。
例えば、$30,000を「単利」と「複利」それぞれで運用した場合を見てみましょう。
元本($30,000)も金利(5%)も同じでも、金利の付き方によって10年間で約$4,000の差が出ます。(ちなみに銀行のSavingに預けた場合10年後につく利息は$453です。)
この効果の差は、年数を重ねるほど大きくなり20年後には約$20,000、そして30年後には約$55,000の差になります。
効果的に貯金を殖やす方法は全部で3つです。
① 出来る限り高い金利で運用する
② 複利で運用する
③ 長い期間運用する(早く始める)
アメリカに住んでいる方には、上記①を解決する金利の高い保険プランがたくさんあります。市民権やグリーンカードをお持ちでなくても加入できるプランもたくさんあります。
お金を効率よく増やすコツをおさえて、賢く貯蓄していきたいですね。