2018年度の健康保険、CA州は12.5%の値上げ

Centers for Disease Control and Preventionのデータによると、健康保険の未加入者は、オバマケアが始まる直前の2013年度末の17%から、2016年度末には7.1%まで下がったと発表しました。
しかし未加入者率は10%程下がってはいるものの、毎年の保険料の値上がりに頭を抱えている方も多いと思います。Covered California(*1)では、CA州に健康保険の提供をしている全11社(*2)が、2018年の保険料を平均12.5%値上げすると発表しています。

(*1)健康保険の申し込みを受け付けているシステムの事で、この窓口を利用することで、保険会社に加入申請ができます。ご家族の状況により、CA州から補助金が受け取れて保険料が安くなる場合もあります。

(*2)お住まいの地域により、選べる保険会社とプランは異なります。

 

値上げ率は地域によりかなりのバラつきがあり、北カリフォルニアの一部ではなんと最大平均33%値上がりするだろうと発表されている地域があります。

一部の地域にはなりますが、下記に提供保険会社と居住地域による2018年度の値上げ率の予測と、2017年度の加入割合を挙げます。

 

San Francisco County…6.6%

 

Santa Clara County…10.4%

 

Los Angeles County (northeast)…13.4%

 

Los Angeles County (southwest)…13.2%

 

Orange County…10.2%

 

San Diego County…11.5%

 

たった一年でこれだけの値上げは、家計の中でかなり深刻なものになるでしょう。

トランプ政権によるオバマケア廃止法案が壊滅的になってしまった今、オバマケア継続に伴う保険料値上げに対し、各個人で慎重に対応していかなくてはなりません。

次回は2018年度の健康保険の主な変更点や、Covered Californiaの補助金額について、お伝えいたします。

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