
アメリカに住んでいらっしゃる方は、ご自身の州で販売されている健康保険を一つお持ちでいらっしゃる事かと思います。
お勤め先の会社から提供されているグループ健康保険に加入している方は大丈夫だと思いますが、そうではなく個人で健康保険に加入している方は、うっかり保険料の未払いが発生しないよう注意が必要です。
【保険料が未払いになるとどうなるか?】
保険料が未払いの場合、即座に保険が失効とならないよう、法律により猶予期間(Grace period)が設けられています。
保険料を支払い期日内に支払うことができなかった場合は、速やかにこの猶予期間内にお支払いをすれば、保険は失効せずにそのまま継続することができます。
猶予期間はCA州の場合、Covered CA経由で保険を購入している方(州から補助金を受け取っている方)は90日間ありますが、そうではなく直接保険会社から購入している方には30日間しかありません。この30日間というのは、とても注意が必要です。
例えば、4月分の保険料がうっかり未払いとなってしまっていた場合、保険料支払いの猶予期間は4月1日から始まります。
つまり4月中に支払い手続きが完了できない場合は、4月末日をもって失効という事になります。
時々勘違いしてしまう方もいらっしゃるのですが、「4月分の保険料の猶予期間は30日間あるから、5月1日から猶予期間に入るのね!」というわけではありませんので、くれぐれもご注意下さい。
保険料が未払いの場合、保険会社の方からも、●月●日までに支払われなかった場合は失効になりますよー!という通知は必ず届きますので、見逃さないで下さいね。
健康保険は、未払いを理由として一旦失効してしまうと、復活させることはできません。そうなれば、もちろん失効後からは未加入扱いとなり、ペナルティーの対象にもなります。(2018年度の場合)
未払いになってしまったよほどの事情があれば、それを以て保険会社へアピールするもできますが、それなりの時間と労力がかかります。
お支払いがきちんとできているか、毎月確認するようにして下さい。
【保険料の支払い方法】
保険料のお支払い方法は、各社において大きく下記4つの方法があります。
① 小切手によるお支払い(Payments by check)
② 電話によるお支払い(Payments by phone)
③ オンラインによる一回限りのお支払い(One-time Online payment)
④ 毎月の自動引き落とし設定によるお支払い(Automatic payments)
①の場合、保険会社へ直接小切手を送ることができますが、トラブルを避けるためにも、発送してから到着までの追跡ができる方法で送るのが一番無難です。
②の場合、24時間自動音声システムにより、いつでもどこでもお手続きが可能です。保険会社によってはオペレータと直接会話ができる電話番号もあります。
③の場合も②と同じく、いつでもどこでも手続きが可能です。多くの保険会社は、たとえ保険会社のウェブサイトから個人アカウントを作成していなかったとしても、その場でメンバーIDや個人情報を入力して、一回限りの支払い手続きを簡単に完了させることができます。
④の場合、保険会社のウェブサイトから、自分専用の個人アカウントを最初に設定する必要があります。その中から、毎月の保険料の自動支払い設定をすることが可能です。また、個人アカウントを一度設定してしまえば、お支払い履歴などもきちんと管理できるようになります。もし、個人アカウントを開けたいけれど、作り方がわからないという方は、保険会社へ電話をし、オートペイ設定にしたいという旨を、リクエストすることもできます。
毎月の支払い手続きは忘れちゃうから、一番ラクな④番で!と言う方も比較的多いのではと思いますが、クレジットカードで設定をされる際は、ご利用カードの有効期限にも十分ご注意下さい。期限切れに気付かぬまま放っておくと、失効の原因になります。
また弊社の経験上、オートペイにしたはずなのにきちんと引き落とされないという加入者の方も、少なからずいらっしゃいました。
その他、きちんとオートペイに設定していても、保険会社によっては、年度が切り替わるタイミング(1月)でオートペイ設定が解除される場合があり、毎年再設定が必要な保険会社もあります。
これらのトラブルを回避するためには、支払いがされた履歴をきちんと最後まで目で確認することも、心掛けてくださいね。